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結婚・子育てと仕事の問題 「離婚してもいいですか? 翔子の場合」を読んでみた

ほんわかしたイラストとは裏腹なタイトルがやたら目について気になっていたこの本をついに手にとってみました。

 

離婚してもいいですか? 翔子の場合

 

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『レタスクラブ』で連載されていた話題作が単行本化されたものなのだそうですが、まさかレタスクラブで?!と驚くほどディープなテーマですね。

結婚しても愛は3年で冷める、なんてよく言いますが、この本の主人公の翔子は自分の我慢できないまで家族との関係や状況が悪化してしまい離婚を考えています。しかし専業主婦の翔子は、離婚しても幼い子供たちを支える経済力がないので現実的には離婚を言い出せず、夫への不満を押し殺す毎日です。そうした日々のストレスの積み重ねによって翔子は心の病気になりかけるのですが、そこから翔子がどのようにこの状況に立ち向かっていくか、という流れで話が続いていきます。

 

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結婚しても仕事は辞めないほうがいい?

 私は最近まで、結婚したら一度仕事はやめてゆっくりしたいな~と思っていました。ですが夫に経済的に依存するのは、金銭的にはもちろん、夫婦の人間関係にとっても良くないと考え始めています。なぜなら人は完全に自分のものになったモノには飽きやすく、ありがたみがなくなるということがあると思うのですが、専業主婦として養われる立場になると、これと同様に夫も妻に対する気持ちが薄れていくと思うのです。

また夫婦が一緒に暮らし助け合うためには、お互いが忙しいという状況にあることが必要だと思います。家の事をすべてこなしてしまうよりは、時間的にも体力的にもできないことが残ってしまうくらいのほうが、お互いに協力しなければという気持ちが生まれて良いのではと思います。

 

「働いている」ということが評価され自信になる社会

またこの本の中ではよく翔子が夫から「暇なくせに」という言われ方をしているのですが、子育てや家事で忙しいとはいえ、働いていない人に対してこのように思うのは誰だって同じではないでしょうか。例えば職場でも仕事の遅い人を見るとイライラすることがあると思います。働いている、しかも真面目にしっかりと働いているということは人の評価に大きな影響があります。現代社会では「働いている」という点に、自立した人かどうかを判断する価値が置かれているように思います。この話では翔子が働いていないことで、夫の翔子に対する評価が下がり、翔子も自己評価を下げてしまった、ということが起きたのだと思います。

 

子育てしながら働く手段を模索する

とはいえ子育てをしながら働くことはできるのでしょうか?私の今のところの答えは「できる」です。もしくは「そうしてやる!」。

まず子育て前から勤めている会社があれば、辞めないという強い意志を持つことが大切だと思います。社員としての権利があることを自覚し、会社の制度を余すことなく利用するべきだと思います。時短勤務ができるのであれば申し込みましょう。女性同士、社員同士、家の事情などで助け合うのはお互い様です。また残業できない・いつ急に休むことになるか分からないという場合も、それに備えた業務進行や内容共有ができるよう工夫すれば、逆に効率よく働けるようになります。図々しいかなと心配することはありません。現にそのように働いている女性は私の周りにも多いです。今後このように働き続ける女性が増えていくことは間違いないと思います。

いざお勤めできない場合は、それ以外で収入になることがないかを考えます。例えば株などの投資やネットで運営できるような事業を始めるなど、本気になればできることはいろいろあると思います。私はこれらの事は今のうちから試してみようと考えています。

 

ちなみにこの話の結末はとても「現実的」

ここまで私の思いを書いてきましたが、この話の結末はとても「現実的」です。(ネタバレになるのでこれ以上はぜひ実際に本を手に読んでみてください。)しかし翔子は以前とは違い、とても自分らしくなります(*^_^*) 自立するというテーマでは、自分の今後の人生設計にとても参考になるお話でした。

 

離婚してもいいですか? 翔子の場合 [ 野原 広子 ]

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