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根拠のない「健康的な食事」していませんか? 医者が教える食事術 最強の教科書

近頃本屋さんに多く並んでいる話題の本「医者が教える食事術 最強の教科書」が気になったので読んでみました。

 

医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

発売8ヶ月で53万部を突破した医学博士 牧田 善二氏によるベストセラーで、テレビ番組「金スマ」で内容が紹介されて話題となったようです。

 

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多くの人が俗説・自己流の健康法にダマされている?

この本ではまず、多くの人から健康的だと信じられている食事法には、実際には病気になるための努力でしかないものがある、と指摘されています。

たとえば当時体に良いと注目された食材も、その後の研究で発がん性が確認されるなどがあるのですが、そうした情報更新がされないままの為に「健康そうな食事」と「実際に健康な食事」が一致していない状況があるのだそうです。

この本では筆者の生化学の知識に合わせ、最新の医療データや統計結果に目を通し続けることで得たエビデンス(根拠)を元に、本当に正しい食事法が紹介されています。

 

生化学って不思議!そして重要

この本で最初に書かれているのが、血糖値管理の重要性です。つまり糖質の取り方や摂取量をコントロールすることなのですが、この糖質というのが健康にとても影響があるのだそうです。

ここで生化学という言葉が出てくるのですが、例でいうと「脂肪を食べることで、そのまま体内に脂肪が増えるわけではない」というのが生化学なのだそうです。つまり食べたものは消化されるということ。実は同じエネルギーでも、脂肪は食事で取りすぎても不要な分は吸収されず排出されるのですが、糖質は100%吸収されるそうなのです。健康的な食事を考える上では、この体の複雑な仕組みを知ることが必要なのだと書かれています。

 

糖質の量が分かりづらい

血糖値が増えること、また上下することで体調に大きく影響があるのですが、この糖質がとても厄介なのです。例えば多くとるとやめられなくなるような中毒性があること、血糖値の急激な上昇によって体内の血糖値コントロール機能がおかしくなること、清涼飲料水などで大量の糖質が簡単に摂取されてしまうなどの問題があります。

そこで糖質が少ないもの、また血糖値の上昇を抑えるものを食事に取り入れていきたいのですが、この本の中でいろいろ紹介されているものと、食材や食品それぞれの糖質量のリストがあるので役立ちます。

ところで、食品の成分表示には「糖質」という項目は無いんですね!どうやら糖質と食物繊維の合計が「炭水化物」という項目で表示されているそうです。疎い私は調べてみて初めて知りました。

 

健康は食が基本!テーマ別食事術

そしてこの本では血糖値管理をベースとして、食に関するそれぞれのテーマに沿って根拠ある正しい食事法やおすすめの食材が紹介されていきます。

  1. 医学的に正しい食べ方20
  2. 病気を遠ざけ活力を取り戻す!やせる食事術
  3. 24時間のパフォーマンスを最大化する食事術
  4. 見た目・気力・体力を衰えさせない!老けない食事術
  5. 本来の免疫機能を回復させる!病気にならない食事術
  6. 100歳までに生きる人に共通する10のルール

 

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ひととおりの章を読んだ中で私が気になったのは、縄文時代に食べていたもの食べるのが良いということです。つまり人工的なものや不自然なものを食べるのは避けるべきだということですが、人工甘味料やプロテイン、真っ白なお砂糖、食品添加物、農薬がついた野菜などがこの本で挙げられていて、体への悪影響が確認されているそうです。

また縄文時代から食べられていて体に良いということで、ナッツ類や海藻がおすすめされています。食材を選ぶときは「これって縄文時代から食べられていたかな?」と考えることで、体に良いかどうか判断しやすいのではないかと思います。

 

正しい知識をもって食べよう

この本を読んで、正しくない食事による体への影響だけでなく、正しい食事による体への効果についてもとても勉強になりました。食が体を作るというのは本当で、様々な体の不調も食事を改善することで治すことができるのではないかと期待できる内容でした。

また食材に関する研究は進んでおり、現時点で体に害がある可能性がある食材は食べないことが懸命だと書かれています。体に害がないことが証明されている食材だけ食べるということも、健康に気を配る上では必要だそうです。

そのためにもまず、根拠のある情報をもとに食材を選ぶ力をつけなければいけないと改めて感じます。私たちの周りには正しくない情報が多いということを自覚し、正しくない食事法を信じて取り入れることがないように、ぜひこの本を読んで思い込みに気づいてほしいです。

最後に、この本のまえがきにある「間違った健康への気の遣い方」を引用してみます。

  • 仕事の前にはエナジードリンクで気合いを入れている
  • 栄養を考えて毎朝シリアルを食べている
  • 野菜不足を「1日分の野菜ジュース」で補っている
  • カロリーをとり過ぎないように脂質を常に控えている
  • 筋肉をつけるためにプロテインを摂取している
  • 時間があればジョギングしている
  • 好きなお酒を控えている

 これらに心当たりがある・信じているという方は、大いにこの本を読む価値があると思います。

 

医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68 [ 牧田 善二 ]

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