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売れる石けん作り♡ 意外と重要な原価管理について

趣味で石けん作りをはじめて約2年、自分で使わない分をハンドメイドサイトに出品しています。

最初のうちは全く売れず、売れても全く利益が出ないなど、あまり上手くいっていなかったのですが、最近になってちょくちょく買ってくださる方が出てきて順調に。

今回は私が石けんを出品する上で気をつけていること、特に重要な原価管理についてご紹介していきます( ・∇・)

 

 

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石鹸って売っていいの?

そもそもですが、石けんを売っていいかどうかというのはちょっとグレーな話なのです。

肌に使う「化粧品」の類は、必要な許可を取らないと販売できないと決められています。

その許可というのが、あまり詳しくはないのですが、資格が必要だったり?するようで、個人で取得するのはまず無理なんだとか。

薬事法という決まりで定められているそうです。

 

そこで抜け道な方法で「雑貨」というくくりで販売します。

ざっくり言うと人の肌に使うのではなく、洗濯や台所で使う石けんとして売るということです。

ちなみにそうすると肌への効果にまつわるような記載(しっとり、ひきしめ、つるつる、エイジングケア、など)は一切できません。

また雑貨と言えども明示する内容が決まっているようなので、違反しないためにはしっかり調べないといけません。

 

ということで、個人での石けんの販売は全くオススメされていないことなのです。

私は石けんのレシピ本も持っているのですが、作った石けんは他人にあげるなどもせず、個人での使用に留めることが推奨されています。

 

なので今回は石けん販売のグレーな部分は無視して話を進めます!

石けんの出品は自己責任で行ってください。

 

石けんを販売できるハンドメイドサイト

この記事を書いている時点で、「creema」と「minne」で石けんの販売が可能です。

メルカリやラクマでは違反出品として消されてしまいます。

 

何円くらいで出品されているか

相場としては、石けん1個(60〜80g)で、500円〜700円くらいで出品されています。

なのでこの辺りの価格で石けんの原価を管理していく必要があります。

この原価管理が結構難しい!

石けん作りを身につけると、いろんな種類のオイルや追加材料(色付けパウダー、クレイ、ハーブ、精油など)を使ってみたくなるのですが、どれもそんなに安くなく、気づかないうちに高級石けんに仕上がってしまうことが!

売ったりせず自分で使うにしても、必要以上に材料費が高い石けんにならないように考えて作るのは大事だと思います。

 

発送費や梱包費などの諸経費はどのくらい?

ではまず売れた時の諸経費について考えていきます。

売れた場合にはこの辺りの諸経費準備が必要になります。

 

・成約手数料

・送料

・袋(封筒)

・プチプチ(緩衝剤)

・商品名や材料などを記載する紙(タックシールなど)

・石けんを包む袋

 

細かく考えるといろいろ必要ですね!

 

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成約手数料は約10%

成約手数料とは、出品しているサイトへの手数料で、だいたい10%くらい売り上げ金額から差し引かれます。

結構負担大きいですね(T ^ T)

 

よく使われているのがクリックポスト

発送方法としてよく使われているのが、郵便局のサービスの「クリックポスト」です。

こちらは一律198円で、長さ14cm〜34cm・幅9cm〜25cm・厚さ3cmまで・重さ1kgまでのものが発送できます。(2020年4月時点)

ネットサイトで事前登録し、宛名などが記載されたラベルを自分で印刷して郵送物に貼り、ポストに直接投函します。

クレジット決済できるのも便利です。

石けん自体に重みがあるのと、梱包するとプラスで重みが出るので、クリックポストを使うことで普通郵便より安く送れる場合が多いと思います。

 

発送資材は安く仕入れ、使えるものは使う!

私の場合、封筒と石けん包む袋は100円均一で購入しています。

だいたい10枚は入っているので、石けん1個を梱包するのに20円くらいです。

プチプチは自分がネットショッピングをした時についてきたものを使い回し、そのほかの印刷関係は全て職場でしれっとさせてもらっているので印刷代や印刷用紙のお金はかかっていません。

 

なので石けん以外にかかっている経費は、成約手数料60円ほどと、送料198円、袋代の20円くらいで収まっています。

印刷などの環境を家で整えると、結構お金がかかるので注意しないといけないですね。

 

石けんをいくらで販売するか

ここで石けんの販売価格について決めていきましょう。

私の場合、自分の石けんづくりの腕はまだまだ未熟なので、できるだけ安く出品しとこうと、1個 500円の送料一律100円にしています。

確かcreemaでは500円が最低出品額だったはずです。

 

すると先ほど考えたとおり諸経費は290円くらいなので、差し引いて石けんの原価は200円程に抑えることで微々たるプラスが出る計算です。

石けんを作る手間代を考えると全く黒字ではないのですが、そこは趣味の範囲でやっていることなので気にしない( ´ ▽ ` )

あまり値段を高くすると買ってもらえないので、原価や諸経費で赤字になってなければいいかな、と思っています。

 

材料あたりの仕入れ金額を細かく計算

さてここからは実際に作る石けんの原価を計算していきます。

まずネットや店舗でオイルなどの材料を購入すると思うのですが、いくらで購入したかを必ず控えておきます。

そして1gあたりの値段がいくらになるか計算しましょう!

 

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ちなみに私の場合、

・オリーブオイルピュア 1.836円/g

・ココナッツオイル 1.08円/g

・ホワイトパームオイル 1.08円/g

・苛性ソーダ 0.83円/g

・精製水 0.2円/g

といったようにグラムあたりの単価を出しています。

 

使用する材料量で何個の石けんが作れるか

そして一回の石けん作りで何個の石けんができるかを検討します。

これは使用する石けん型や経験にもよるところなのですが、私の場合を紹介してみます。

私は牛乳パックで石けんを固めているのですが、使用するオイルの総量 280gで、80〜90gの石けんが3.5個できます。

この0.5個分は、両端を整えるために切り落として成型し直した、自分で使う用の部分です。

なので全ての材料が700円でおさまるようにすれば、1個あたり200円で石けんを作ることができます。

 

ちなみに手作りした石けんはできるだけ早く、遅くとも1年以内には使ったほうがいいので、一度にたくさん量を作らない方がいいと思います。

売れなかったら残ってしまいますし、自分で使うにも追いつきません。

私は石けん好きなので他で買った石けんも使いたい!

オイル 280g分が私にとってちょうどいい量のようです。

 

【実例】ピンククレイとひまし油の石けんの原価

ということで実際に作ってみた石けんの原価計算を1つ紹介してみます。

ベーシックな石けんの材料に、ピンククレイとひまし油を追加した石けんです。

 

・オリーブオイルピュア 150g

・ココナッツオイル 49g

・ホワイトパームオイル 50g

・ひまし油 40g

・精製水 98g

・苛性ソーダ 33g

・ピンククレイ 4g

・ローズゼラニウム精油 適量

・オレンジスイート精油 適量

 

これで1個あたり 194円の石けんが出来あがりました。

 

ポイント! 高級材料は石けん作りに使わない

原価を抑えると肌への効果がない安っぽい石けんにならないかと思われるかもしれないので、ここで自論を書いておきます。

今私がストックしている中には、石けんにちょっと入れるだけでも原価がかなり上がってしまう高級材料がいくつかあります。

例えば、シアバター(11.88円/g)、アボカドオイル(12.3円/g)、カラーマイカ(66円/g)など。

シアバターは石けんに入っていると保湿力がグッと上がりそうで、ぜひ入れてみたいと思って買ってみました。

アボカドオイルも一緒です。

しかし原価を考えると少ししか入れられないし、あまり意味がなさそうですよね。

実は今になってやっと分かるのですが、こういう高級なオイルは石けん作りには向いていない、石けん作りにはもったいないのです。

 

どういうことかと言うと、石けんはオイルと苛性ソーダを化学反応させてつくるもの、つまりオイルそのままではないのです。

高級なオイルこそ、そのまま肌に使う方が効果が損なわれません。

石けんにするのではなく、ボディオイルやクリームにして使うほうが向いていますし、オススメなのです。

 

石けんの材料としてよく使われているのがオリーブオイル、原価も安いですし、何より石けんにするのに向いているからよく使われています。

他にも米油も安いので石けん作りにオススメ。

原価を抑えるアイデアとして、コーヒーや紅茶など身近なもので色付けや香り付けをすれば、安くてもバリエーションのある石けんづくりができます。

ベーシックな材料をベースに、頭を使って石けんを作りましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

売るではなく自分で使うための石けん作りにおいても役に立つ話だったのではないかと思います。

現実的には個人で石けん作りで儲けを出すのは難しいと思います。

しかし良い石けんが作れるようになって、一度に複数まとめて購入してくださるお客様が出てくれば、送料なども割安になって、その分の利益を増やすことも可能です。

 

私の場合は、自分で作ったものを売るという経験をしたくて石けんの販売を始めたので、利益がなくともいい勉強になっています。

 

最後に、石けんの出品は自己責任で!